DJI の D-Log M・D-Log を普通の色にする — 公式 LUT は機種ごと
DJI のドローンや Osmo で撮った D-Log M・D-Log の映像を Rec.709 にする公式 LUT の探し方と、ノーマル・D-Log・D-Log M の違いを、DJI の公式ページで確かめてまとめました。
先に結論
- DJI の公式 LUT は機種ごと・色モードごとに分かれています。同じ D-Log M でも、機種が違えば別の LUT です。
- ノーマル・D-Log・D-Log M は、DJI の資料で別々のカラーモードとして並んでいます。LUT もそれぞれ別に配られています。どのモードで撮ったかを先に確かめてください。
- 公式 LUT は DJI LUT 公式ダウンロードのページに一覧があります。
D-Log M とは(DJI の説明)
Osmo Pocket 3 のよくある質問では「D-Log Mは、センサーからワイドダイナミックレンジを捉えるように設計されており、…LUTとは異なりますが、フラットカラープロファイルの低コントラスト動画を撮影できるため、後編集時の柔軟性が高まります」と説明されています。 Air 3 のサポートページでは「10-bit D-Log Mモードを使うことで、後編集のカラーグレーディングに柔軟性が生まれ」るとあります。
D-Log と D-Log M は別のモード
- Mavic 3 Classic のサポートページでは、カラーモードが「ノーマル/HLG/D-Log/D-Log M」と並んでいます。
- ISO の範囲も違います。Mavic 3 Pro の仕様では「400~1600(D-Log)」「100~1600(D-Log M)」です。
- Mavic 4 Pro のよくある質問では、デュアルネイティブ ISO が「ノーマル、D-Log M、またはHLG」では 100 と 400、「D-Log」では 400 と 1600 です。
- LUT も、Mavic 3 や Mavic 4 Pro では「D-Log to Rec.709」と「D-Log M to Rec.709」が別々に配られています。
D-Log と D-Log M の違いを1つの文章で説明した DJI の公式資料は見つかりませんでした。上は、仕様表とよくある質問に別々に書いてあることを並べたものです。
公式 LUT の探し方
- DJI LUT 公式ダウンロードを開きます。
- 自分の機種名と、撮ったモード(D-Log M か D-Log か)の両方が名前に入っている LUT を選びます。例:「DJI Mavic 3 D-Log M to Rec.709 LUT」(対象は DJI Mavic 3・Mavic 3 Classic・Mavic 3 Pro)。
- 名前に「vivid」が付いた LUT もあります。付かないものとの違いは、DJI のページには書かれていません。
DJI は「Rec.709 to Color Grading LUTs」という名前の LUT も、Osmo Action 4・Osmo Action 5 Pro・Osmo Pocket 3 向けに配っています。名前のとおり入力が Rec.709 の LUT で、LOG からの変換用とは分けてあります。
10-bit だから LOG、とは限らない
Air 3S の仕様には「ノーマル(FHD/2.7K):10-bit 4:2:0 (H.265)」とあり、ノーマルでも 10-bit で記録される機種があります。 また Mini 4 Pro のサポートページには「4K/100fpsとHLG/D-Log Mは、H.265コーデックにのみ対応しています」とあります。
Final Cut Pro を使う場合
Final Cut Pro の内蔵のカメラのLUT「DJI D-Log」は、ユーザガイドの説明では「DJI社のMavic 3 3D LUTを使用してD-LogをRec. 709に変換します」。 内蔵の一覧に D-Log M 用の項目はありません。D-Log M の素材は、DJI の LUT をカスタムLUT として当てます(手順)。
IROZORA の LUT を使うとき(作った側としての説明)
- ノーマル(既定のまま)で撮った →
01_Rec709_normal - D-Log で撮った →
03_DJI_D-Log(D-Log からの変換と色づけが1本に入っています) - D-Log M で撮った →
03_DJI_D-Logは使わないでください。D-Log 用の変換が二重にかかり、遠景が青く飛んで黒が潰れます。01_Rec709_normalから始めてください。
どれも、DJI の公式 LUT と重ねないでください。変換が二重になります。
公式資料で確かめられなかったこと
- D-Log M の式・18% グレーの位置・色域
- D-Log M で何段明るく撮るとよいかの目安
- 「vivid」の付く LUT と付かない LUT の違い
- 公式 LUT の利用条件(LUT のページに書かれていません)
- 「ノーマルは Rec.709」とそのまま書いた公式の文
DJI Air 2S は、サポートページに「現在、DJI Air 2S対応の公式LUTファイルは提供されていません」とある一方、ダウンロードセンターの「Mavic 2/Air 2s D-Log M to Rec709 LUT」は対象に Air 2S を含んでいて、公式の中で記載が食い違っています。 ここに挙げたことは、手順として書いていません。
確かめた公式資料
このページの手順と数値は、下の資料の記述で確かめてから書いています。ソフトの版が上がると画面の表記や場所が変わることがあります。違っていた場合は公式資料のほうを正としてください。
- DJI「DJI LUT 公式ダウンロード」(2026年9月30日 に確認)
- DJI「DJI Mavic 3 D-Log M to Rec.709 LUT(ダウンロードセンター)」(2026年9月30日 に確認)
- DJI「Osmo Pocket 3 よくある質問」(2026年9月29日 に確認)
- DJI「DJI Air 3 サポート」(2026年9月29日 に確認)
- DJI「DJI Mavic 3 Classic サポート」(2026年9月29日 に確認)
- DJI「DJI Mavic 3 Pro 仕様」(2026年9月29日 に確認)
- DJI「DJI Mavic 4 Pro よくある質問」(2026年9月29日 に確認)
- DJI「DJI Air 3S 仕様」(2026年9月29日 に確認)
- DJI「DJI Mini 4 Pro サポート」(2026年9月29日 に確認)
- Apple「Mac用Final Cut ProでLUTを適用する(ユーザガイド)」(2026年9月30日 に確認)
このページに関係する素材
KEIRYU LUT vol.21 — 渓流・清流
水の透明感、苔と森の緑、白いしぶき。川・滝・渓谷の映像を、色を盛りすぎずに10通りに分けました。