.cube の「33」と「65」は何が違う? — LUTのサイズと画質の関係
LUTの説明に書いてある「33点」「65点」は何の数字か。画質はどのくらい変わるのか。ファイルの中身を開いて、数字の意味と選び方を説明します。
数字は「格子の細かさ」です
.cube ファイルをテキストエディタで開くと、はじめのほうに次のような行があります。
LUT_3D_SIZE 33
これは、赤・緑・青のそれぞれを33段階に区切った格子で色を対応づけている、という意味です。 3色ぶんなので、対応の点の数は 33×33×33 = 35,937点。 ファイルの残りの行は、その35,937点それぞれについて「この色が入ってきたら、この色で出す」という数値です。
| サイズ | 点の数 | ファイルの大きさの目安 |
|---|---|---|
| 17 | 4,913 | 約0.13MB |
| 33 | 35,937 | 約1MB |
| 65 | 274,625 | 約7.4MB |
大きさは、IROZORA の33点のLUT(約0.97MB)と同じ書き方をした場合の目安です。
格子の間の色はどうなるのか
映像の色は、格子の点ぴったりに来ることはほとんどありません。 格子と格子の間に来た色は、編集ソフトがまわりの点から間を埋めて計算します。 つまり格子が粗いほど、ソフトが埋める部分が増えます。
色の変え方がなだらかなLUT(明るさを少し締める、全体を少し暖かくする、など)なら、 間を埋めても元の意図からほとんどずれません。 逆に、ある色だけを急に別の色へ曲げるような急な変え方をしているLUTほど、格子の細かさの差が出やすくなります。
じゃあ65の方が高画質なのか
「65 = 高画質、33 = 低画質」とは言い切れません。
- 画質を決めるのは、まず色の設計 … なだらかに作られた33点は、雑に作られた65点より破綻しません
- 細かくしても、作った本人の意図以上にはならない … 33点で設計したものを65点に書き出し直しても、情報は増えません
- ファイルは約7.6倍になる … 数十本入ったパックだと、ダウンロードも読み込みも重くなります
目安としては、色づけ(ルック)のLUTなら33点で十分なことがほとんどです。 65点が効いてくるのは、色を急に曲げる特殊なルックや、測定器を使った厳密な色合わせのような場面です。
IROZORA の LUT はすべて33点です
IROZORA のLUTは、すべて LUT_3D_SIZE 33 で書き出しています(2026年9月30日に、販売中のLUT 23商品に入っている .cube 1,646本を数えて確認)。
色の変え方をなだらかに作っているので、33点で意図どおりに出ます。
黒潰れ・白飛びの検査も、33点のファイルそのものに対して行っています。
自分のLUTのサイズを確かめる方法
- .cube ファイルを、メモ帳(Windows)やテキストエディット(Mac)で開く
- 先頭から数行のところにある
LUT_3D_SIZEの後ろの数字を見る
開いたあとは保存せずに閉じてください。うっかり保存すると、 エディタによっては文字コードや改行が変わって、編集ソフトで読めなくなることがあります (読めなくなったときは.cube が読み込めないとき)。
このページに関係する素材
CINEMATIC LUT vol.1 — シネマティック LUT
当てるだけで仕上がる万能13ルック。自然に整えるものから、サムネイルで手が止まる強さまで。