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LUTが強すぎるときの弱め方 — ソフト別の強度調整と、肌だけ守る方法

LUTを当てたら色が濃すぎる、肌がオレンジに焼ける、暗部が潰れる。各ソフトの強度スライダの場所と、強度を下げても直らないときにどこを触ればいいかを説明します。

まず確認:本当に「強すぎ」ですか

強度を下げる前に、2つだけ確認してください。原因が別にある場合、 強度をいくら下げても直りません。

この2つを直したうえで、それでも濃い・強いという場合に、以下が効きます。

ソフト別:強度スライダの場所

強度を下げることの副作用

どのソフトでも、強度スライダの中身は「LUT適用後の画と、適用前の画を 混ぜる」操作です。つまり50%にすると、欲しかった色の方向も、 必要だったコントラストも、全部まとめて半分になります。

「色は薄くしたいがコントラストは保ちたい」「全体はこのままで肌だけ直したい」 という要望には、混ぜる操作では応えられません。その場合は次の方法です。

肌だけ守る:色相 vs 彩度カーブ

LUTで一番先に破綻が目立つのは肌です。オレンジが乗って「日焼けした」ように なります。全体の強度は保ったまま肌だけ戻すには、LUTの後ろに 色補正を1段足します。

必ずLUTより後ろに置いてください。前に置くと、直した肌に またLUTがかかります。

「一部のカットだけ強く見える」場合

同じLUTを全カットに当てたのに、特定のカットだけ濃い・暗いという場合、 LUTの強度の問題ではありません。カット間で露出とホワイトバランスが 揃っていないのが原因です。LUTは入力のズレを増幅します。 明るいカットと暗いカットに同じ変換をかければ、出口の差はもっと開きます。

この場合の手当ては、LUTのに露出補正を置いて、 先にカット同士を揃えることです。強度スライダをカットごとに変えて 辻褄を合わせると、修正のたびに全カットを触り直すことになります。

下げる前と後で、どこを見るか

強度を下げるときは、スライダを見ずに映像の3箇所を見てください。

経験上、「ちょうどいい」と感じる強度は思っているより低く、 0.6〜0.8あたりに落ち着くことが多いです。当てた直後の目は 派手な方に引っ張られるので、一度オフにして数秒見てから戻すと 判断が安定します。もうひとつの目安は小さい画面で見ることです。 編集画面のプレビューで気持ちいい濃さは、スマホの画面では大抵やりすぎです。 書き出す前に一度、実際に見られるサイズで確認してください。

暗部だけ潰れる場合

色の濃さはちょうどいいのに暗部だけ黒く沈む、というLUTもあります。 これは強度ではなく入力の黒の位置の問題なので、 LUTのにシャドウ(黒レベル)をわずかに持ち上げる補正を置きます。 LUTの後ろで持ち上げると、潰れて情報が消えた場所は灰色に浮くだけで戻りません。 前で持ち上げれば、LUTに入る前の情報が生きているので階調が戻ります。

そもそも強度違いが用意されているLUTを選ぶ

混ぜて薄めた50%と、最初から弱く設計された1本は、同じになりません。 弱い設計のLUTは「色は控えめだがコントラストの芯は残す」というような 配分の調整ができているからです。パックを選ぶ段階で、 同じルックの強弱違い(弱・中・強など)が入っているものを選ぶと、 スライダで妥協する場面自体が減ります。 選び方の残りはLUTを10種類買ったのに 全部同じに見える理由にまとめてあります。

この記事に関係する素材

SIGNATURE — 制作者が実際に使っている1本

IROZORAを作っている本人が、自分の映像案件でいちばん使っているLUT。新しく作ったものではなく、普段のファイルをそのまま出しています。

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